2019年|育成と準備

2019年は、
農園の一区画で苗木の育成を進めながら、
今後の拡張に向けた準備を進めていきました。

苗木は生長を優先させるため、
花芽は切り落とし、この年の収穫は行いませんでした。

実をつけることよりも、
まずはしっかりとした木を育てることを優先しました。

これまで観葉植物くらいしか育てたことがなく、
本当に元気に育ってくれるのか、不安もありました。

さらに作業は週末のみ。
自宅から農園までは約50kmあり、
平日は東京で仕事をしていたため、
このスタイルで本当に成り立つのかという不安もありました。

ただ、養液栽培のおかげで、
一定間隔で養液を供給できるため、
平日不在でもどうにか管理を続けることができました。

木は10cmほどの苗木からスタートしましたが、
夏には背丈ほどまでぐんぐんと伸び、
2回ほど切り戻しを行いました。

そして年末には、
来年に向けた冬剪定にもはじめて取り組みました。

冬の剪定は、翌年の収穫にも影響する大切な作業です。

初めてのことで不安もありましたが、
何が正解か分からないまま、
ひとつひとつ確認しながら作業を進めていきました。

養液栽培から木の管理まで、
アンマズハウスさんにアドバイスをいただきながら、
剪定講習会などにも参加し、
手探りで試行錯誤を重ねていきました。

夏にはワサワサに

養液設備は屋外にあり、
雨ざらしの状態でした。

そこで、ホームセンターで資材を購入し、
ビニールハウスを自作して設備を覆いました。

はじめて自分で作るものだったので、
ちゃんとできるのか不安もありましたが、
想像以上にうまくでき、達成感がありました。

雨をしのげることで作業の快適さが大きく向上し、
資材の保管場所としても機能するようになりました。

翌年以降の拡張に向けて、
近郊のブルーベリー観光農園を見学し、
実際に体験して回りました。

サービスの提供方法や、
休憩スペースのつくり方など、
それぞれに違いがあり、とても参考になりました。

ただ同時に感じたのは、
どの農園も、それぞれの想いでつくられているということ。

真似するものではなく、
自分たちの農園は自分たちでつくるしかない。

そう思いました。

とはいえ、
制約やルールがないからこそ、
何をどう形にするべきかは簡単ではありません。

農園は、一度つくったら簡単にはやり直せない。

その難しさが、
迷いをさらに大きくしていきました。

だからこそ、
他の農園のことはいったん横に置き、
自分たちなりの農園をつくっていくと決めました。

まずは細部ではなく、
栽培エリア、販売エリア、駐車場エリアなど、
全体のイメージをざっくりと思い描くことから始めました。

農園の約3分の1は、
足を踏み入れるのも難しいほど荒れた状態で、
全体のイメージを考えるうえでも、
想像がつかない状況でした。

このままでは活用のイメージも湧かないため、
整地を行うことにしました。

方針が定まっていない中で、
無駄なコストになってしまうのではという思いもありましたが、
それでも必要な工程だと考え、
業者の方に依頼しました。

手つかずだった場所が、
少しずつ使える土地へと変わっていきました。

9月には台風15号が千葉を直撃しました。
観測史上でも記録的な強風となり、
各地で大きな被害が出ました。

台風の翌日は高速道路が封鎖され、
下道も大渋滞の中、4時間かけて農園へ向かいました。

農園がどんな状態になっているのか、
道中ずっと不安で、
ビニールハウスが吹き飛んでいるのではないか、
苗木たちも折れたり、大変なことになっていないかと考えていました。

それでも現地に着くと、
ビニールハウスはなんとか持ちこたえていて、
正直、ほっとしました。

苗木にも大きな被害はありませんでしたが、
停電が数日続き、井戸ポンプが使えない状況に。
このまま水やりができず、苗木が枯れてしまうのではないかと心配でした。

復旧の見通しも分からず不安はありましたが、
なんとか乗り切ることができました。

この経験を通して、
自然の中で営むことの厳しさと、
備えることの大切さを実感しました。

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